生前整理して骨董品を売ったほうがいいですよ、
と前回言いました。
ではなぜ骨董品は早めに売却しちゃった方がいいのか、
そのことについてまとめていこうと思います。
まず、資産を受け継いだ遺族は
遺産相続したことを行政に報告して一定の税金(相続税)を
収めなければなりません。
これはあなたも経験したことがあると思うので
想像しやすいかと思います。
次は、多分あなたが事業をやっていた場合のみ、
「ああ、これは面倒だな」ということが分かることになります。
それは、骨董品を売って1円でも“副収入”を得たら、
今(2015年以降)は 確定申告 しなければいけない
ルールになってしまったんです。
(以前は10万円未満は申告不要でした)
確定申告、事業やってた場合はこれのめんどくささが
とてもとても理解できると思います。
受付期間過ぎたあとに記載ミスがあっただけで
出していないものとされ、しかも修正するだけの
猶予もなく再度提出したら「はい、期限破ったね」と
通常払う税金よりも大目に払わなければいけなくなる。
そう、事業やってる人からしたら
とてつもなく神経を使う作業、それが
確定申告
なんです。
骨董品を売った遺族は確定申告をしなければならず、
きっとしんどい思いをされるでしょう。
(お金のためなら平気、という遺族もいるでしょうが…)
・・・と、ちょっと脅しみたいなことを言ってみましたが(←え)
実は骨董品に限っては譲渡所得という扱いなので
骨董品1つの売却額が30万円を超えない限り課税はされません。
ただし、売却額が30万円を超えた場合は
確定申告が必須になってきますので
遺族はその手間が発生します。
ですからあなたが少しでも骨董品を持った遺族の
ことを考えてあげるのであれば、
その骨董品を購入した際の購入額を証明するものがあると
購入額(+α)を差し引いた金額に課税されるので
上手くいけば非課税になります。
つまり、申告不要に。
ですからあなたが生きてるうちに
骨董品を売る気がない場合はせめて
その骨董品の購入額を証明するものを探しておくためにも
生前整理をしておく価値はある、ということになりますよね。
あなたの行動(生前整理)が遺産相続した遺族を助けます。
追記
ちなみに盆栽も骨董品と同じ扱いです。